DHAの歴史や効果や摂取方法、豆知識を説明

DHA(ドコサヘキサエン酸)について簡単な説明

DHAとはドコサヘキサエン酸のことで、青魚などの食品に多く含まれている多価不飽和脂肪酸です。

DHAを摂取すると体の中でEPA、エイコサペンタエン酸より生成され、脳・神経組織の働きをアップしてくれます。

脳というのは内に入れる成分、入れない成分の選別を行っていてDHAは脳に入ることが可能な成分であり神経細胞の働きを活発にしてくれるので記憶力と学習能力が上がると言われています。

DHAの健康的な効果を挙げていくと記憶力と判断力がアップする働きがあり、アルツハイマー型認知症という病気に効果があると言われています。

また血流を良くする作用と視力回復にも効果が期待出来ます。

その他にもアレルギーを予防すること、精神安定作用があるので積極的に摂取することが推奨されています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の詳細について説明します

脂肪酸 分類

基本情報

まずDHAというのは青魚などに沢山含まれる不飽和脂肪酸という栄養素で体の中でEPA(エイコサペンタエン酸)より生成される成分と言えます。

低い水温の中で生活している魚の脂の部分で低い温状であっても凝固しない性質があります。

DHAの歴史に関する説明

グリーンランドの先住民であるイヌイットが動脈硬化、脳梗塞といった生活習慣病や心筋梗塞といった病気で死亡する確率がかなり低いことが判明しイヌイットの食事に関心が集まったのです。

冬には最低気温が-60℃といった厳しい寒さであるグリーンランドにおいては野菜を育てることは出来ないのでイヌイットの食事のメインとなるのは脂肪分の多いアザラシといった肉と魚でした。

イヌイット

1972年にデンマーク人の2人の研究者によりイヌイットの血中脂質を調べてデンマーク人の血中脂質と比べてみたらデンマーク人と比較してイヌイットの方が血中脂質と血中コレステロール、さらには血中トリグリセリドがかなり低いことが分かり、冠動脈心疾患といった循環器系疾患の罹患率も低い数字が出たのです。

デンマークの人は急性心筋梗塞で死亡する割合が40%なのですが、61歳を超えるイヌイットの罹患率(りかんりつ)というのは驚くことに3%という数字が出たのです。

その背景にイヌイットの食事が関係していて彼らの食事のメインとなるアザラシ、鯨にはDHAとEPAといった多価不飽和脂肪酸が沢山含まれていることを予測したのです。

野菜を摂取することがないイヌイットの食事の習慣は普通に考えるとかなり栄養バランスが悪く不健康なように思うのですが実際にはイヌイットの食事にはDHA、EPAといった多価不飽和脂肪酸が沢山含まれていて、そのことにより血中脂質が減少し冠動脈心疾患といった循環器系疾患を予防することが出来ているといった可能性が示唆されたのです。

そしてその結果からDHAとEPAの研究がスタートし1990年に高純度EPAエチルエステル(純度が90%のモノ)は高脂血症といった適応症の医薬品に使われるようになったのです。

さらに同じ年からマグロ、カツオといった眼窩脂肪(がんかしぼう)より高い濃度のDHAが検出されています。

それからDHAが健康維持する効果が期待されるようになりました。その後はさらに研究と開発が続いています。

DHAは健康食品に多く使用されています

DHA・EPAサプリメント服用

DHAは健康食品市場にて注目されるようになりましたが、それは1989年からです。

イギリス人の研究家が日本人の子供の知能指数が高い背景に日本人が魚を摂取することが多いからだという研究結果を報告しました。

その研究結果の報告によりDHAは世界各国より関心を集めるようになったのです。

さらに2004年にDHAを含むω(オメガ)-3系 不飽和脂肪酸は血液中の脂質を低くし、その結果冠動脈心疾患のリスクが減ることが米国食品医薬品局に承認されました。

魚と牛などの動物の脂の相違点

DHAというのは青魚といった魚類の脂肪に多く含まれる脂肪酸なのは現在では多くの人に知られています。

DHAは血液の流れを良くする効果が人々の注目を集めています。

それなら魚類の脂肪と牛といった動物の脂肪はどんな相違があるのだろうか。

魚類は水温の低い海水の中で生活しているので当然、魚の脂肪というのは低い温であっても凝固することはないと言えます。

動物の場合は脂は常温であっても凝固することがありますが、魚類の油脂に関しては-40℃であっても液体の状態を保つくらい柔軟性が高いと言えます。

DHAは柔軟性あり、細胞膜は柔らかくする作用があってそれがいろいろな効果を発揮するのです。これからもDHAの効果にはさらなる可能性があります。

DHAの効果の説明

DHAの効果の説明

①記憶力と判断力をアップする働き

記憶力アップ

DHAというのは脳を構成している140億個の脳細胞の膜の中に存在していて脳の中でも記憶と学習に関与する海馬に多いと言われています。

DHAが脳を活発にする作用があるので、海馬のDHAの量によって頭の良さが違ってくると推測されていて、脳に重要な栄養素だということが出来ます。

脳というのは有害な物質が外部より侵入することがないように血液脳関門と言われるフィルターの働きをするモノが存在し、脳の中に入れる成分と入れない成分を厳選しているのです。

DHAというのは血液脳関門を通ることが可能な成分だから神経伝達物質の量を増加させて情報伝達の能力をアップすることが出来ます。

さらにDHAは神経細胞を育てる働きもあり、とても重要な役割だと言えます。

DHAが記憶力と学習能力をアップする為に絶対に欠かすことが出来ない成分であるということが出来ます。

未熟児で生まれてくる人間の赤ん坊をDHAが含まれていない粉ミルクで育てるケースと、DHAが含まれている母乳で育てるケースを比較すると母乳で育てた赤ん坊の方が知能指数がかなり高いことが判明しています。

つまり赤ん坊の脳細胞を発育させる為には赤ん坊が胎内にいる時から母親がしっかりとDHAを摂取すること、粉ミルクで育てるケースであってもDHAが含まれている粉ミルクを選ぶことが重要です。さらに子供が成長する時にもDHAの摂取を心がけることにより学習能力と集中力がアップすることも実験の結果によって認められています。

そのことにより生まれた時だけではなく一生DHAというのは必用不可欠な栄養素であるということが出来ます。

アルツハイマー型認知症への効果について

認知症の患者に対して6ヵ月程の間DHAを摂取させることで計算力、判断力が向上するといった結果が出ています。

つまりDHAという栄養素はアルツハイマー型認知症に対しても効果があるということが出来ます。

アルツハイマー型認知症というのは脳の神経細胞が死亡し萎縮してしまう病気で、DHAは神経細胞の修復を行い残っている神経細胞の働きを応援してくれます。

血行を良くする効果について

血行を良くする

DHAというのは血管の壁の部分の細胞膜を柔らかくする作用があり、血流を良くする効果があります。さらに血液が勢いよく流れた場合であっても血圧が上がることを予防する作用もあると言えます。また赤血球の細胞膜を柔らかくしてくれるから血行が良くなり血液がサラサラになると言えます。その他にもDHAというのは中性脂肪を減少し善玉(HDL)コレステロールを増加する作用があり、この作用によって血流が良くなることで動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧、高脂血症といった様々な生活習慣病を予防することが可能になるのです。

視力回復効果について

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DHAには目に対してもかなり効果を発揮する栄養素と言えます。

DHAというのは目の網膜に含まれる脂肪酸中の40%を占めています。

脳の働きが鈍化すると視力が悪くなることが判明しています。

DHAを取ることで近視が改善されたり集中力がアップしたり動体視力が良くなったりといった効果があるのです。

DHAが沢山含まれているパンを小学生に摂取させて測定したら視力がアップするなどの結果が出ています。

さらに未熟児にDHAを摂らせたら未熟児網膜症の危険が低下することも分かりました。

DHAというのは活動的に生活する為に欠かすことが出来ない視力にも関与し視力の改善に不可欠な栄養素なのです。

アレルギー予防について

DHAはシクロオキシゲナーゼと呼ばれるアレルギーを促す酵素をブロックする作用があり、シクロオキシゲナーゼというのはプロスタグランジンE2と呼ばれ、アトピー性皮膚炎、花粉症,喘息などのアレルギー症状と関節炎といった症状を促す物質なのです。

DHAがそのアレルギー源と言えるシクロオキシゲナーゼをブロックしてプロスタグランジンE2が生成するのを抑えてくれます。

そのことでアトピーや花粉症,喘息などのアレルギー症状や関節炎といった症状が改善される効果も実証されています。

精神安定作用について

子供と高齢者を対象とした研究でDHAを摂取したら攻撃性が少なくなり精神的に安定することが判明しています。なのでストレスを緩和する効果も期待されているのです。

DHAの摂取方法

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食品より摂取する場合はイワシ、さば、あじ、サンマ、マグロ、カツオといった青魚に含まれています。その他にもうなぎ、なすなどに多く含まれていると言えます。

食品からの摂取が難しい場合はサプリメントで摂取することも可能です。

DHAはどんな人にオススメしたいかというと物忘れが激しい人や頭を良くしたい人、普段あまり魚を食べないという人、肉を好む人、コレステロール値を減らしたい人、血行を良くしたい人、生活習慣病の予防を心がけている人、視力を改善したい人、アレルギー症状をなんとかしたい人、ストレスを感じている人などです。

DHAの研究で分かっている情報

1. 平均年齢69歳の女性854名に赤血球中のDHAの量と脳の加齢障害について調べた結果、赤血球中のDHAの量が少ない人程脳の萎縮と血管障害が多いということが判明しました。なので赤血球の中のDHA量が脳の加齢に関与しています。

2. 65歳のアメリカ人男女3326名に心臓病、血中ω-3量との関わりを調べた結果心臓病の一種でだる心房細動に患った789件において血中DHAが低い値が出ていたので血中DHAの低下が心臓病と関係していることが示唆されています。

3. DHAというのは心臓筋肉の細胞膜を柔らかくし心臓機能をアップさせる作用と心筋エネルギーを産生しているミトコンドリアに対しても関与し心臓保護作用があることが分かっています。ω-3不飽和脂肪酸のでは心筋ミトコンドリアに働きかけているのはDHAだけであると言われています。

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